「子どもへのまなざし」を読む カテゴリ記事一覧
- 「子どもへのまなざし」を読む 103
2020.10.10
『お母さんへ、お父さんへ』 (続き) 大きくなったときの受容について 育児のうえで、とくにだいじなことは、乳幼児期がうまくいっていれば、あとは惰性でいくようなものだということです。学童期とか思春期は惰性でいくようなものです。けれども乳幼児期がうまくいかなかったときには、あとでいろいろなことをおぎなってあげなくてはいけないのです。それは、おそくなればおそくなるほど困難になります。時間もかかります。借... - 「子どもへのまなざし」を読む 102
2020.10.09
『お母さんへ、お父さんへ』 (続き) 親がいってはいけないこと 子どもというのは、自分で望んだことを望んだとおりに、どのくらいしてもらえるかということが自立への基盤です。ですから、私は子どもを預けて働くお母さんに、かならず申し上げることは、「お母さんは昼間、仕事でいそがしくて疲れているのだから、そんなこといわないでちょうだい、がまんして自分でやりなさい」と、こういうことは、ぜったいいってはいけない... - 「子どもへのまなざし」を読む 101
2020.10.08
『お母さんへ、お父さんへ』 (続き) 自分のやりたいことがいっぱいある親たち 現代の若い両親は、子どもに目を向けてあげることが、できなくなりつつあります。それは、なぜかといいますと、今日の日本の風潮のなかで、ずっと若いときから、親自身が自分の楽しみを生活の中心にするという習慣が身についているからです。ですから、子どもが生まれたとしても、日常の関心は、子どもが求めているほど育児には向かないで、自分の... - 「子どもへのまなざし」を読む 100
2020.10.07
『お母さんへ、お父さんへ』 (続き) 親をふりまわす子 たとえば、お菓子屋さんやおもちゃ屋さんの前で、だだをこねている子どもというのも、たいていは、家ではだだをこねられない子どもです。家で子どもが望むことを、せいいっぱいやっていると、外へでたときには、親が望むことをよく聞いてくれる子どもになります。それはまちがいありません。ところが、家で子どもの望むことをきちんと聞いてあげないと、子どもは外で自分... - 「子どもへのまなざし」を読む 99
2020.10.06
『お母さんへ、お父さんへ』 (続き) 子どもの望んでいることをわかってあげる ある保育園で勉強の会がありましたとき、夕方、出入り口のみえる職員室で、お母さんやお父さんのおむかえの様子をみていました。 ときどき、「おんぶして」とかいっている子どもがいるのですね。そうすると、ひょいと、おんぶしてあげるお母さんやお父さんもたまにはいます。ところが、たいていのお父さんやお母さんは怒っています。「なにいって...