2020年05月 月別アーカイブ記事一覧
- 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 32
2020.05.31
4章 もし親が人とつき合うのが苦手だったら (続き) 注目されたくて騒ぐ若者たち「成人式で騒ぐ若者たちもまったく同じです。たとえば、 ハイハイして僕を、私を追いかけてよ、というときに追いかけてもらえなかったのかもしれません。『注目獲得行動』――こっち見て行動です。 暴走族も同じです。暴走族の若者が言っています、『人に迷惑をかけるところでなければ走っても面白くない』と。自分たちに注目してくれること... - 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 31
2020.05.30
4章 もし親が人とつき合うのが苦手だったら (続き) 相手の気持ちを感じるアンテナ「こんな話を聞きました。 英語の教科書を忘れた中学生が、普通は隣の子に見せてとか頼みますが、隣の子の教科書を貸してとも言わず黙って勝手に使っているというのです。 また別の中学生ですが、お母さんが作ってくれたお弁当においしいものが入っていると、よその子が集まってきてぱっと取られてしまうそうで、その子はおいしいものを... - 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 30
2020.05.29
4章 もし親が人とつき合うのが苦手だったら (続き) 育児は赤ちゃんに何も期待しないことから始まる「子育てというのは、赤ちゃんにどうしろこうしろということを一切期待しないところから始まっています。それも赤ちやんが望んでいることに、できるだけこちらが応えてあげるといぅところから始まっているのです。」 佐々木流子育て論の基本的な考え方ですね。「私は広く言えば、その最初の部分につまずきがあると思って... - 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 29
2020.05.28
4章 もし親が人とつき合うのが苦手だったら (続き) 人間関係が持ちにくい人には、人間関係作りの場を用意する「ひきこもりとその可能性のある親和群が三百万人以上いるとも言われ、人間関係が持てない人がたくさんいます。そんな現実の中で、これから私たちができることというのは、人間関係の場、いろんな段階で自分を育てていく環境を用意してあげることだと思います。 たとえばいろんな人がきているけれど、関係を持... - 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 28
2020.05.27
4章 もし親が人とつき合うのが苦手だったら (続き) 子育てはどんな仕事よりも価値が高く大きい「子どもを育てることはとても価値が高いから、自分の子どもだけでなくよその子どもも育てる、社会の子どもを育てる、そういうことに直接的、間接的にみんな努力をすることが大切です。次の世代を大切にする営みは他の何よりも価値の高い大きな仕事です。」 理屈としてはそのとおりで、誰も反論はしないでしょう。私のお師匠... - 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 27
2020.05.26
4章 もし親が人とつき合うのが苦手だったら (続き) 自分のことを大切に思ってくれる人を求めていいのです「お母さんは自分に歩み寄ってくれる人に巡り合えば、だんだん子どもに歩み寄れるようになるのです。こういうプロセスを必ず通っていきます。それは子どもが何歳になっても絶望的ということはありません。」 昨日の続きですね。勇気が湧いてくる一文です。「お母さんがいらだったりしてとてもつらいときは、子ども... - 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 26
2020.05.25
4章 もし親が人とつき合うのが苦手だったら (続き) 親に心の傷があって子どもをかわいがれないとき「親が小さい頃に自分の親のもとで心の傷を負わされた場合、つまリトラウマがあることがあります。『子どもに暴力をふるってしまうということもありますが、そんなときはどうしたら子どもと調和できるようになるのでしょうか』という相談を受けたことがあります。」 子育て相談をしていると、「子どもを叩いてしまうかも... - 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 25
2020.05.24
4章 もし親が人とつき合うのが苦手だったら 子どものケンカは共感力を学ぶチャンス「人間が本当に幸せを実感できるのは、社会や他者に貢献できたときだと私はいつも言っていますが、社会や他者に貢献できることは喜びなのです。 私が勤める川崎医療福祉大学の使命はそれを教えることだと思っています。 学生を送り出すときに、どんな知識や技術を身につけているかは一面の価値であって、もっと基本の価値は、他の人の幸... - 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 24
2020.05.23
3章 子どもをかわいがるということ (続き) 「パパと僕とどっちが好き?」「夫婦がまた二人だけの生活に戻ることにくつろぎや安らぎを感じることができないと、子離れがむずかしくなります。夫婦が長い生活の中で、互いに相手に調和する力を失っていることに原因があると思います。 私は極端に言えば、親子より夫婦の関係のほうを大切にしてきました。しかし子どもにいい加減に接してきたわけではありません. 我が家では... - 「子どもを伸ばすかわいがり子育て」を読む 23
2020.05.22
3章 子どもをかわいがるということ (続き) 調和が足りないと親離れ。子離れが難しい「子どもに調和するということは、ある程度大きくなっていても必要です。親が子どもに調和する子育てをしているほど、子どもは順調に自立して、親離れをしていきます。 私たち夫婦にも三人の男の子がいますが、みな親離れしていきました。ある種の寂しさを感じます。結婚して自立していく、あるいは自立して自分の生活をどんどん切り開...