「子どもへのまなざし」を読む 89 - かわいがり子育て

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「子どもへのまなざし」を読む 89

『保母さん、幼稚園の先生へ』  
 保育にたずさわることの価値 
 自分が望んだことを望んだとおり育児されている子ども基本的信頼感
がしっかり育まれている子どもは幸せです。乳児期から早期幼児期に、自
分が望んだことを望んだとおりにやってもらえて育てられた子どもは、い
ちばん幸せなのです。そういう子どもは、自分で自分のことを好きになれ
のです。
 どうすれば、子どもが自分のことが好きになれるかというと、自分のこ
とを好きになってくれる人に、たくさん恵まれることだと思います。子ど
もにとってはそれが非常にだいじなことです。お母さんは僕のことを好き
だ、お父さんも僕のことが好きだ、保育園、幼稚園の先生も、友達の何ち
ゃんたちも僕のことを好きだ。だから僕もお母さんのことが好きだ、お父
さんのことも好きだ、先生や友達のことも好きだ。そして、なによりも僕
は自分自身のことが好きだ、というのがいちばん健全な状態なのですね。
 そういう意味で、子どもが小さい時期の保育、育児をしていらっしゃる
人の仕事の価値の大きさと、教育的な意味の大きさというのは、その後の
小学校、中学校、高校、大学の比ではないのです。その子どもの生涯を考
えたうえでの、人間教育という意味では、決定的にちがうのです。あとか
らする教育は人間教育というよりは、知識や技術の教育です。すぐれた教
育者は人格教育もしますけれども、人格のもっとも基本のところは、保育
園、幼稚園の時期に育つのだということです。このことをみなさんは、よ
くわかっていただきたいと思います。
 保育の仕事にたずさわるということは、子どもが好きだから、こういう
仕事を選ぶわけですね。子どもがきらいだけど、保母さんになってしまっ
たという人は、私はいないと思うのです。動物がきらいなのに、獣医さん
になってしまった、乗り物が大きらいなのに、電車の運転士になってしま
ったという人もいないと思うのです。
 そして、みなさんが日常なさっている仕事は、「この子に人を信じるこ
とができ、自分を信じられる子にするためには、どうすればいいのか
考えることです。ようするに、子どもの幸せを考えることなのですね。
どもの幸せを考える仕事の前提には、まず、みなさん自身が幸せである必
要があります
 自分が幸せでないのに、相手の幸せを考えることができるなんていう人
は、いないだろうと思います。自分が幸せであるためには、自分が人から
愛されていなくてはいけないのです。自分が親から愛されている、友達か
ら愛されている、いろんな人からだいじにされているという実感が自分に
なかったら、子どもをたいせつにする、幸せにする、愛するという気持ち
にはなれないと思います。そのことをみなさんは、だいじに考えなくては
いけないのです。
 ですから、まず、ご自身の幸せを考えてくださるといいのです。そのた
めには日ごろから、精神衛生がよくなければいけないということです。そ
うでないと不機嫌だったり、いらいらしたりして、子どもに冷たく対応し
たり、意地悪したりするということになりがちですよ。まずみなさんは、
自分で自分は幸せだろうかと、自分に問いかけてみてください
 新しい章へ入りました。保育士さんや幼稚園の先生への語り掛けのようです。人間の最も基本的なところを育てる仕事、子どもの幸せを考える仕事の価値の大きさと大切さ。おっしゃる通りですね。そして、その仕事をしていく上で大切なこととして、自分が幸せであることが必要なのですね。
 仕事がら、保育園に出かけることが多いので、このことはなるほどとうなずけます。活き活きと輝いて幸せそうな保育士さんもいらっしゃいますが、何となく子の保育士さん幸せそうじゃないなと感じる保育士さんにもお目にかかります。
 保育士さんや幼稚園の先生は、みんな幸せでいてほしいと心から願います。続けます。
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