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「完 子どもへのまなざし」の復習 49

ご来訪ありがとうございます。きょうは、
七 保育、教育の現場で から、

【何かを伝えるときには肯定的に】 

についてメモしてみます。

     *****

自閉症の子どもたちは、

何事にも「こうしなさい」といわれると理解できても、

「こうしてはいけません」と否定的にいわれると、

何をどのようにしていいのかわからなくなり、

混乱が大きいのがふつうです。


あるお母さんが

「小学生の子どもがトイレに入ると、

 水洗の水洗の水を何度も流して水遊びをしてしまう。

 どんなに叱ってやめさせようとしても、どうしても聞き入れません。

 長いあいだ、このくせが直らないので、

 あちこちの相談機関を訪ね歩いています」という悩みを話されました。


「水一回だす」というように、単純、明確に、

紙に書いて示すことにしたらどうでしょうかと、提案しました。

後日、そのお母さんは、

「トイレに〈水一回だす〉と書いた紙を貼ったら、

 子どもがすぐにその指示にしたがってくれたので、

 大変におどろきました」とおっしゃっていました。


自閉症の子どもたちには、どんな場合でも

「そんなことをしてはいけません」というような、否定的な言い方ではなく、

「これをしよう」などと、肯定的にいってあげないと意味が伝わりません。

何かをやめさせたいと思ったら、

「やめなさい」というかわりに、

「ブロックで遊ぼう」とか、

「ブランコに乗ろうか」とか、何をしようかというふうに、

つぎにどうすればいいのか、どうすることなら許されるのか、

どうしてほしいかということを、

この子たちに伝えてあげるのが上手な保育です。 


私たちは、だめな点を直そうとして、否定的な言い方をしてしまいますが、

話し言葉の場合には穏やかに、

具体的で短い言葉で、しかも肯定的に伝えます。

できれば、日で見てわかるように紙に書いてあげることが、

この子たちを育てるために、非常に重要な基本原則だと思います。

     **********

自閉症の子どもたちと関わる際の、基本中の基本ですね。でも、これは、すべての子どもたちと関わる者が心すべき事がらだと思います。何回か、このブログでも書きましただ、養護施設で子どもたちと関わると、彼らが今までどれだけ否定的な言葉がけをされてきたか、そしてその結果、現在も、否定的な言葉かけをされるような行動をとるのか、心が痛むことが多いのです。 

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