子どもの「花」が育つとき 21 - かわいがり子育て

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子どもの「花」が育つとき 21

第2章 芽生えのころ  ◆生後まもなく~4、5か月ごろ◆
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 * 育児は満点を目指さないで
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子育てが始まると、毎日が戦争です。
授乳ひとつとっても、おっぱいの消毒から始まって、
お乳を飲ませて、ゲップをさせてと、
しなくてはならないことが山ほどあります。
それをひとつひとつこなしていくだけでも大変なのに、
夜中の授乳で、お母さんは慢性の睡眠不足。
肉体的にも精神的にも、疲れがたまっていきます。
そうなると、体が思うように動かなくなります。

あるとき、相談に見えたお母さんは、
「赤ちゃんに、にっこり微笑みかけなくちや、と思っても、
イライラしていてできないんです」と、大変悩んでおられました。
いいお母さんになろうと、育児書どおりにやろうとしているのに、それができない。
焦燥感ばかりがつのってくると言います。
「どうしたらよいのでしょうか」と、大きなため息をつかれました。

そのとき、私は、
「育児は、いつもいつも、
育児書どおりの100%完全なものを目指さなくても、いいんですよ」
と申しあげました。
おっぱいの消毒をしなくては、とか、
アレルギーが心配だからカーペツトを清潔にしておかないと、などと、
あまり神経質にならなくても大文夫。
赤ちゃんは、ちやんと育っていくものなんですよ、と。

児童心理学者の故波多野勤子さんは
「よき嫁」「よき母」になろうと頑張っていたそうですが、
あるとき、身も心も疲れ果てて、悩みぬいた末に、
そうだ六十点主義でいこう」と思いついたそうです。
すべてに百点満点を目指すのから、身動きがとれなくなる。
でも六十点を目指すのなら、なんとかできるのではないか――
そう考えたわけです。
一度そう決めると、不思議なものですね。
家事にも育児にも心の余裕が出てきて、
結果的に、育児もお姑ぎんとの関係も、
いままでよりうまく運ぶようになったそうです。

いい育児をやろうなんて思いつめる必要はないのです。
完璧なお母さんを目指していると、
かえって、必要以上に神経質になってしまいます。
お母さんが疲れてイライラすれば、
当然、赤ちゃんもお母さんの気持ちに巻き込まれ、
一緒になって疲れてしまうものです。

育児は、次から次へと、
やらなくてはならなことがたくさんありますが、
疲れたときは、あれもこれもやろうとしないで、
いま赤ちゃんがいちばん必要としているものは何かを
まず考えてみましょう
赤ちゃんは、おなかが空いているのかもしれません。
濡れたおむつが気持ちわるいのかもしれません。
赤ちゃんが、いまいちばんしてほしいこと、それだけをする。
それ以外のことは、思いきって手を抜いていいのです

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 子育ては、本当に大変ですね。昨日も書きましたが、育児がお母さん一人の肩にかかるような状況が当たり前のような時代になっていると思います。きょうだいがいれば、なおさらでしょう。必ずしも、満点を目指さなくても、子育て自体が大変になっているように感じます。それに加えて、頑張りすぎれば、心身ともに疲れ果ててしまうでしょうね。
 昔、グッドイナフマザー(Good enough mother)というイギリスの小児科医のウィニコットの言葉を聞いた時、その本来の意味するところを十分に理解もせずに、「ほどよい母親」を、ほどほどに子育てをすれば、子どもは育っていきますよなどとお母さんに話をしたことがありました。今、振り返ると若気の至りとしか言いようがないのですが、波多野勤子さんの言う「六十点主義」とも、多少通じるところがあったかなと思いながら読みました。
 子育て中のお母さん、完璧な母親、完璧な育児を目指すことはできないし、その必要もないということは、覚えておいて欲しいですね。 
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