子どもの「花」が育つとき 43 - かわいがり子育て

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子どもの「花」が育つとき 43

第3章 ふたばのころ   ◆4、5か月ごろ~1歳半ごろ◆
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 * 食欲が旺盛な子ども
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反対に、
「うちの子は、ミルクを飲みすぎて困ります」「食べすぎて困ります
というご相談をいただくこともあります。
こんなとき、お母さんが心配なさるのは、
「こんなに食べて、肥満児にならないでしょうか」ということです。

昔は、「よく食べる」「まんまるとした」は赤ちゃんに対するほめ言葉でしたが、
いまはそういう時代ではないようです。
あるお母さんは、お子さんが肥満になるのを恐れるあまり、
食事を制限しているとおっしやっていました。
ミルクを薄めにつくったりするお母さんもいらっしやると聞きます。
けれども、母子手帳の体重と身長のカープを比較して
体重のカープだけが標準からぐんぐん離れていくということがなければ
心配なさる必要はありません

それに、小学生になってからの肥満ですと、
その後の問題に、多少関係する場合もありますが、
乳幼児期の肥満は、
やがて成長するにつれて運動量が増えると、
自然に解消されていく場合が多いものです。
また、昔は、
食べすぎると胃拡張になるなどといわれたこともありますが、
たくさん食べたからといって
胃拡張や胃下垂になったりはしません。
その点も心配は無用です。
それに、新陳代謝が盛んな子どもは
いっぱい食べても太らないものです。

お母さんがお子さんの肥満をおそれ、食事を制限したりすると、逆効果です。
ダイエット経験のあるお母さんならおわかりになると思いますが、
食事は制限すればするほど、かえって多くの食べ物を食べたくなるものです。
お子さんが食べすぎないようにと
お母さんが一生懸命になりすぎないことです。
とはいえ、食べても食べても欲しがるお子さんもいます。
なかなかおなかがいっぱいにならないのは、なぜなのでしょうか。

それは、脳の視床下部というところにある、
「食欲のコントロールセンター」が関係しているのです。
このコントロールセンターには、
おなかが空いて、血糖値が下がってくると、
「食べなさい」と指令する「摂食中枢」と、
食事をして、血糖値が高くなったり、脂肪の分解が盛んになったりすると、
「おなかがいっぱい」という指令を出す「満腹中枢」というものがあります。
そして、このふたつを総称して食欲中枢と呼んでいます。

おなかが空いたとき、食べたい気持ちが強くなるのはこのためですが、
このときあまりに急いで食べると、脳の満腹中枢が、
「もうおなかがいっぱいだから食べるのをやめなさい」という信号を、
出すのが遅れがちになります。
そうなると、
本当は十分に食べているのに、まだまだ欲しがったりするわけです。
ですから、食べすぎるお子さんの場合は、
いきなり食事の量を制限するよりも、
食事を少量ずつゆっくりと食べさせるようにするといいのです。
たくさん噛むようにして、
日の中のものがなくなってから、次のひと口をあげるようにしてください。
ゆっくりと食事をさせると、次第に満腹中枢が働いてきます
食事は時間をかけて、楽しく食べられるようにお願いします。

また、時に、逆子で生まれたお子さんのなかには、
食欲中枢が不思議に刺激されて、
食べても食べてもまた欲しがるという場合があるようです。
これは、生まれてしばらくの間、
視床下部などのいろいろな脳の働きのバランスが、うまくとれないためですが、
でも、このバランスも、成長するにつれて、うまくとれてくるようになりますから、
心配はいりません。

いずれにしても、乳幼児期では肥満は心配しなくてよいのです
摂食中枢がいつも興奮状態の子は、
しょっちゅう食べてばかりということになり、便も多くなります。
一日の便の量があまりにも多いことが続くようなら
一度、小児科の先生に相談されるとよいでしょう
また、肥満が起こりかけているかどうかは、
カウプ指数も参考にしてみましょう。

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 今日は、食べすぎるお子さんについてのお話ですね。食べ過ぎて肥満になるのではないかという心配があって気になさるお母さんの相談についてですが、どうやら、乳幼児期では肥満は心配しなくてよいということのようです。生活習慣病への関心の高まりもその背景にあるのかもしれませんし、肥満に対して、過敏になりがちな風潮のようなものも考えられるかもしれません。小学生になってからの肥満は、課題もあるようですが、乳幼児期には、そのことより、食事には時間をかけて、よく噛んで、楽しく食べられるようにすることに関心を向けることを大切にしたいということですね。いずれにしても、食事は楽して食べたいですね。
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