育(そだてる) 5 - かわいがり子育て

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育(そだてる) 5

1 お母さんの愛が、子どもの無限の可能性を伸ばす
  これだけは知っておきたい「お母さんの心得」
                ソニー・ファウンダー 最高相談役 井深 大
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 * お母さんの心得④
 つねに子どもから学ぶ姿勢を忘れない
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 幼児教育におけるもっとも危険なワナの一つに、母親が熱心になりすぎるあまり、ひとりよがりに陥るケースがよくあります。もちろん、子どものためによかれと思ってすることにはちがいないでしょうが、それが知らず知らずのうちに独断的で、子どもに対する圧制者のような態度に変わっていってしまうことに、気がつかないでいる母親が意外に多いのです。

 それは一つには、母親がいつも家の中に閉じこもり自分一人で、家事と子どものことばかり考えている閉鎖的な状況のせいだともいえます。
 そのかぎりでは、なにも子どもを育てるのは自分だけの責任だと、重荷を全部自分で背負いこむようなことをせず、子どもの父親やおじいさん、おばあさんの意見を求めることも必要でしょう。また、家事や子どものことだけでなく、広く社会のできごとにも、いつも注意と関心を向けていることも必要でしよう。

 しかし、そういう独断やひとりよがり、ひいては、自分勝手な教育、虚栄心からの教育に陥らないための、ごく当たり前で、かつ、もっとも重要なことというのは、幼児自身からいつも学ぼうという姿勢を忘れないことだといえるでしょう。

 イギリスの詩人ワーズワースの有名な言葉に、「子どもは、大人の父親である」というのがあります。また、高名なイタリアの教育家モンテッソーリ女史も、「子どもは、私たちの先生だ」ということを言っております。これらの言葉は、幼児教育のためというよりむしろ、もっと広く人生全般について、大人は子どもから教えられることが多いということを言っているのです。

 もちろん、ここでは人間学や哲学をやろうというのではありません。母親が、独りよがりや独断に陥るのは、逆に、自分自身を見失うということです。自分の考えや態度を、冷静に客観的に見たり批判したりできなくなるということです。

 そうならないためには、幼児の言葉や態度や心や感情の動きを、虚心に見つめることがひじょうに重要だと思うのです。
 そこから何かを発見することがあれば、それはすなわち自分自身の発見であり、また、直接子どもの教育に生かせる重大な知恵の発見だともいえるのです。

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 子育て教室でのお母さんの話の端々に、子育ての責任がすべてお母さん一人に背負わされている気がするという思いがくみ取れます。その一方で、父方・母方のおじいさん、おばあさんの協力を仰ぐことや意見を聞くことは望まないという声もけっこう多い気がします。コロナ騒ぎが収束する気配がまったく見えない中で、ますます孤立しがちなお母さんが増えなければと願うばかりです。それにしても、今日の井深さんのお話は、お母さんにとってはかなりハードルの高い心得のような気がするのは私だけかなと思いながら読みました。幼児の言葉や態度や心や感情の動きを、虚心に見つめるというのは、子育て相談を生業にしてきた者から見てもそう簡単ではないというのが実感だからです。とは言っても、子どもから学ぶ姿勢は持ち続けたい、その心がけは大切にしていきたいと改めて感じています。
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