育(そだてる) 20 - かわいがり子育て

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育(そだてる) 20

1 お母さんの愛が、子どもの無限の可能性を伸ばす
  これだけは知っておきたい「お母さんの心得」
                ソニー・ファウンダー 最高相談役 井深 大
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 * お母さんの心得 ⑲
 お母さんの役割は、無限の刺激の中からよいものを選択することにある
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 幼児の頭脳に、なるべく早い時期から、なるべく広い可能性をもったさまざまな刺激を与えていこうという私の考え方は、近年、かなり広く認めていただけるようになってきましたが、まだ、早期ということと、多くの刺激ということに関しては、強硬な反論を唱える人もいらっしゃるようです。たとえば、幼児にニカ国語、三カ国語を習わせると、頭に混乱が起こるなどという論は、その最たるものでしょう。

 刺激過剰になって、いいことは一つもないなどとおっしゃる方もいるようです。
 この点に関しては、私も多くの脳生理学者や心理学者に意見を求め、参考にできるデータをいただくようお願いしていますが、この反論を実証するようなケースには、まだ一例もお目にかかっていません。
 それどころか、逆のケース、つまり早くから適当な刺激を与えられて自分のオ能を見出したり、生き生きとした主体性をもつようになった子どもたちは数えされないほどいるのです。
 幼いときから、英語を習っている子どもは大勢いますが、刺激過剰で頭が混乱して、日本語がダメになったなどという話は聞いたことがありません。

 以前、脳生理学の権威でいらっしゃる法政大学教授(当時)の千葉康則さんとお話ししたときに、この話題が出ました。脳生理学の立場から見ると、刺激が多いか少ないかということよりも、人間というものはつねに外界からの無限の刺激を受けている存在で、幼児とてもそれは同じことだというのです。
 つまり、与えようが与えまいが、子どもは自分の周囲からつねに無限の刺激を受けているのです。その刺激が、もし過剰であれば受け入れないでしょうし、過剰でなければどんどん受け入れられていくでしょう。むしろ問題は、その刺激を自然のままに放置するか、選択して与えてやるかということではないでしようか。早い話が、テレビをつけっ放しにすれば、どんな番組でも幼児は吸収していくでしょう。
 ここでは、テレビの番組を選んだり、テレビ以外のもっと良質な刺激を与えるかの違いであって、刺激の多さ、少なさという問題ではないと思うのです。

 もし、刺激過剰という弊害があるなら、すでに現代文明の真っただ中に置かれたその瞬間から、幼児は刺激過剰に陥っているはずです。もちろん、肉体への生理的・物理的刺激を際限なく繰り返すようなことは言語道断です。ここで問題にしているは、あくまでも頭脳への刺激ですが、そこには当然、幼児の側での選択的受け入れもありえます。イヤなものは、いくら与えても受け入れないでしょう。母親としては、その選択の対象になりうる良質の刺激を、できるだけよりすぐって与えてやりたいということなのです。
 
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 早いもので週末です。地域によっては大雪でご苦労なさっておられるようですが、事故にだけはご注意くださって乗り越えていただきたいと思います。井深さんの章は今回が最後です。井深さんの提唱する幼児教育に対する批判に応える内容になっています。幼児教育と名付けるかどうかは別にして、子どもの発達にとって、適切な環境刺激が必要なことは明白です。子育ての相談をさせていただく中で、とりわけ発達に関する相談の中で、多いのが言葉の遅れです。言葉の遅れは様々な要因が関わっていると思いますが、適切な言葉かけが不足気味であることは多々ありますが、言葉の掛けすぎで言葉が遅れているというお子さんには会ったことがありません。そういう点では、井深さんのお話の通りだと思います。
 井深さんの「お母さんの心得」を読んで、納得するお話がたくさんありました。特に幼児教育の目的は英才教育ではないという点は賛同いたします。前々回に書きましたが、私は自分の子どもには幼児教育を意識して育ててはきませんでした。もし、子どもを育てる機会に恵まれたら、幼児教育を意識して育ててみたいと思います。ただ、具体的にどうするか、井深さんがいろいろ本をお書きになっていらっしゃるので、「0歳からの母親作戦」を取り寄せて読んでみたいと思っています。
 週明けからは、埼玉大学志村洋子教授の「2 赤ちゃんは話したがっている」を読んでまいります。お立ち寄りいただければ嬉しいです。良い週末をお過ごしください。

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