育(そだてる) 48 - かわいがり子育て

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育(そだてる) 48

4 子育てに迷ったときは
  -赤ちゃんの心がもっとわかるためのQ&A-
                                                                                愛育病院名誉院長 内藤寿七郎
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* Q6 子どもがふだんから離れようとせず、
          このままでは、学校に行ってもなじめないのでは、と心配です
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A:お母さんとしては、いつもいっしょにいるように思っていても、子どもがどう感じているかはわからないところです。
 子どもにとって、「お母さんに愛されている」と感じることほど大きな喜びはありません。こう申しあげると、「朝から晩まで接触してスキンシップを欠かしていないのだから、子どもに愛情は十分伝わっているはず」と胸を張るお母さんも多いかと思います。しかし、ほんとうにそうでしょうか。

 一日中いっしょにいるとはいえ、お母さんは、子どもの相手をすると同時に、家事もしなければなりません。子どもの相手をしながら、夕食の献立を考えたり、片づけものに気をとられていたりすると、子どもは敏感にお母さんの気持ちを察知し、「十分に愛されていないのではないか」と不安になることがありますこの不安が続けば、子どもの心の発達に少なからず悪い影響を及ぼしてしまうでしよう。

 もちろん、私は、 一日中、子どものことだけを考えていてほしい、と言っているわけではありません。
そんなことより、 一日一時間だけでいいですから、他のことはいっさい忘れて子どもとゆっくりつき合う時間をもつことをおすすめしたいのです。
 そういう時間として、もっとも適しているのは、子どもがふとんにはいってから寝つくまでのあいだでしょう。このとき、笑顔でそばについていてやるだけでもよいのですが、静かな声で絵本を読んでやったり、昔話やおとぎ話、あるいは、お母さんが作った″お母さん話″をしてやると、子どもはより強くお母さんの愛情を感じ、昼間つらいことがあっても、安心して眠りにはいれるはずです。
 毎日同じ話の繰り返しでもかまいません。たいせつなのは、話の内容ではなく、自分の大好きなお母さんがそばにいることで、子どもに「愛されていると感じさせることなのです。

 仕事を持ち、昼間はほとんど子どもと接触できない場合でも、この方法なら、「愛されていると十分に感じさせることができます。また、この時間は、お母さんの一日の疲れもいやしてくれるでしょう。
ただ、「黙って聞きなさい」などと押しつけると、せっかくの愛の時間も、だいなしになってしまいます。

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 今日のお話は、分離不安と言われるものについてのお話だと思われます。児童相談所をやめてから10数年もたちますので、この頃の相談の実情はわかりませんが、不登校の相談をしている際に、入学して間もなく不登校になったり、不登校傾向を示すお子さんの中に、分離不安がするのではないかと思われるお子さんがいたことを思い出します。幼児期に「愛されている」と十分に感じられなかったことが、不登校の背景に隠れているということですね。
 お母さんの「いつも愛情を注いでいるつもり」という思いと、お子さんの感じ方は必ずしも一緒ではないのですね。心したいと思います。
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