新「育児の原理」あたたかい心を育てる 18 - かわいがり子育て

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新「育児の原理」あたたかい心を育てる 18

 第一章 幼児の心の発達と体の成長

 * けんか
・・・・・・・
 子どもが友達と遊ぶようになるのは、本能的に集団欲が目覚めてくるからです。
この時期は、だいたい三歳をすぎるころからと考えてよいでしょう。
二歳時代は、いわゆる″平行遊び″で、
二人で同じ場所で遊んでいても、
お互いにルールを守る遊び方などほとんどありません。
たとえば、同じ砂場で遊んでいても、
二人で協力して何かを作ろうとはしません。

 集団欲が目覚めてくれば、当然友達を欲しがるようになります。
それまでは家にこもりがちで、一人遊びが好きだった子どもでも
保育園や幼稚園に通うようになれば自然に友達ができ
それが、子どもの成長に大きなプラスをもたらします。
以前、山奥のダム建設現場に住むお母さんから、
三歳になる子どもに友達がいないがどうすればよいか、
と相談を受けたことがあります。
いろいろな事情で仕方がないとはいえ、
本当は子ども同士で遊ぶ機会を与えてやりたいところです。
結局、この場合は、お母さんが三歳になったつもりで遊び相手になってほしい
と言うしかありませんでしたが、
お母さんには、やはり友達の代わりはできなかったかもしれません。

 いっしょに遊ぶ相手は年齢の同じほうがよいでしょう。
三歳児には三歳児にしかわからない心のふれ合いがあるからです。
でも、もし近くに同年齢の子どもがいない場合は、
年上の子どもの遊びの中に加わって楽しく遊んでいれば、
それはそれでかまいませんが、あまり背伸びをさせないように、
子どものようすを見ながら、適当なところで連れ帰ることも大切です。

 同じ年齢の子どもがいっしょに遊ぶときに、
我欲がほしいままに出現するのを、
まだ抑えることができない年齢ですと、
お互いの欲が衝突して、かならずけんかをします
おもちゃの取り合いに始まって、
押したり倒したりの取っ組み合いのけんかになるかもしれませんが
ケガをするほどの危険がないなら、放っておいてください

友達にいじめられて、いつも泣いて帰ってくるくせに
またすぐ出かけていく子どもが心配」というお母さんもいるでしょう。
しかし、いじめられてもいじめられても出かけていく子どものようすは
むしろ喜ばしいことなのです。
くじけて引っ込み思案になるより、よほどいいと思います。

 友達との関係の中から、
子どもは自分より強い友達もいれば、すばしこい友達もいるし、
それに負けまい、追いつきたいと思って励むことになるでしょう。
子どものけんかに、お母さんが応援したり、かばってやるのは禁物です。
子どもの、お母さんへの依頼心を強くするだけで、
子どもが自分を鍛えるせっかくのチャンスを、つぶしてしまいかねません。

 子どもは自分の痛さやくやしさを通して
相手の気持ちや立場も理解できるようになるのですから、
負けてしょんぼり帰ってきても
子どもといっしょになって怒ったりくやしがったりせずに、
やさしく励ましてやってほしいと思います。

     *********
 子どもたちのけんか、「きょうだいげんか」「友だちとのけんか」にしろ、お母さんにとっては気がかりな問題の一つですね。「きょうだいげんか」については、次々項でお話が出てきます。そちらで改めて考えることにして、「友だちとのけんか」についてですが、私は普段の生活ではあまり見かけない気がします。保育園におじゃましたときも、おもちゃのとりあいや遊具を使う順番で思いどおりにならなくて、泣く子どもは見かけますが、言い合いになりけんかになる場合は少ない気がします。私が気づかないだけなのでしょうか。内藤先生のお話のように、けんかをとおして学ぶことがたくさんあると思うので、そういう機会にであったら「ケガをするほどの危険がないなら、放っておいて」あげたいですね。私はむしろ、保育園などで、「一緒にね、仲よくね」のスローガンが強すぎて、けんかをタブー視しすぎるのではないと思ったりすることもあるくらいです。

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