新「育児の原理」あたたかい心を育てる 39 - かわいがり子育て

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新「育児の原理」あたたかい心を育てる 39

 第二章 幼児のしつけ

 * きびしいしつけと、やさしいしつけ
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 しつけは、きびしくしたほうがいいのか、やさしくしたほうがいいのか
という質問をよく受けます。
これはむずかしい問題ですが、一般的にいって、
たしかに、子どもがいくら甘えて泣いても、
きちんとけじめをつけるきびしさは必要です。
ただ、なんでもかんでもすべてきびしくさえすればいいのではなく、
ゆるめるときとしめつける場合のかねあいも欲しいのです。
といっても、抽象的でわかりにくいでしょうから、
具体的な例をご紹介しましょう。

 だいぶ以前の話ですが、
踏切をわたっていた三、四歳くらいの男の子がころんでしまったのを
見たことがあります。
先を歩いていたお母さんは、踏切の向こうに立って振り返っていました。
子どもはわんわん泣きだしましたが、お母さんはそのままです。
その時、たまたま通りかかった人が、子どもを抱き起こそうとすると、
お母さんからするどい声がかかりました。
「起こさないでください。今、 一人で起きる訓練をしているのですから」

 いつ電車がくるかもわからない場所です。
そのお母さんは、おそらく
ころんでも泣かないで一人で起き上がれる子どもになることを
期待してのことでしょうが、
こんなやり方では、母と子の温かい気持ちは感じられません。
こんな冷たい母を持った子どももさぞつらいでしょうし、
これではやさしい心の持ち主に育つことは難しいと思われます。

 こんなときは、ころんだときに、ちょっと声をかけてやればいいのです。
多くの場合、ころんでから泣きだすまで、ちょっと間がありますから、
泣き出す前に「だいじょうぶ!! 一人で起きられるよね」と言うと、
かならずといっていいほど、子どもは泣くのをこらえます
そばに立って、もう一度「さあ起きてみよう」と声をかけると、
たいてい一人で起き上がるのです
こうやって一人で起きられたら
「よく起きられたね」とただ一言ほめていただきたいのです。
体についた泥をはらいながら、ケガをしなかったかと見てやれば、
子どもは満足そうな顔をして、元気に歩き始めるでしょう

 きびしくするということは、子どもにではなく
むしろ親が自分に対してきびしくあってほしいとおもいます。
要は、子どもが自発的にできるように、子どもを励ましてやることが大事です。
お母さんが自分を見守り、力づけてくれることがわかれば、
子どもも、しんぼうしてくれるはずです。

 ただ、子どもの甘えには、ガンとして負けないことも大事です。
甘えをいつも通していると、忍耐力がいつまでも育たず、
しつけどころではありません。

 よく子どもは、甘えてウソ泣きすることがあります
これは二歳ぐらいから始まり、四歳ごろにいちばん多いようですが、
私も、じつは四歳ぐらいのとき、この甘え泣きで欲求を通していました。
しかし、ある日、この甘え泣きをしていたら
いつもそばにきてくれる母が、知らんぷりをして通りすぎるのです。
オヤッと思いながらも泣き続け、
母が近くに来たとき、いちだんと声をはりあげて泣いたのですが、
やはり知らんぷりです。
私は、このとき甘え泣きが通用しないことを悟らされたのです。

     *********
 今日のお話、「しつけは、きびしくしたほうがいいのか、やさしくしたほうがいいのか」内藤先生のおっしゃるとおり難しい問題なのでしょうね。私自身は二人の子どもについてどのようにしつけようと思っていたか記憶がありませんし、妻もそのようなことは考えてもいなかったと言っています。ただ、決めたルールは守る必要はあると思います。その点では甘え泣きに屈してルールを変えないようにしていくきびしさは必要でしょう。アドラー心理学を学んだ野田先生も、「おだやかにきっぱりと」子どもに向き合う大切さを説いておられました。「きびしくするということは、子どもにではなく、
むしろ親が自分に対してきびしくあってほしい」というお話と通じているように思います。

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