新「育児の原理」あたたかい心を育てる 45 - かわいがり子育て

かわいがり子育て ホーム »  » 育児の原理 » 新「育児の原理」あたたかい心を育てる 45

新「育児の原理」あたたかい心を育てる 45

 第二章 幼児のしつけ

 * なんでもやってみたい三歳児
・・・・・・・・・・・・・・・・・
 三歳ごろになると、脳の運動神経中枢も筋肉も次第に発達し、
より俊敏な行動、体のバランス保持の動きがだんだんと可能になり、
手足も思いのままとはいかなくても、わりによく動かせるようになってきます。
さまざまな刺激に応じて体を動かすばかりでなく、
だんだん之すべての刺激に衝動的反応で動くのでなく、
脳の働きである刺激は制御し、
ある刺激には応じて行動をする準備ができています。
 
 高い所があるとそこへ行ってみたい衝動が起こり
登ってみたり、そこから飛び降りたり
今までにできなかったそんなことが初めてできることがわかると
子どもにはうれしくて、何度も何度も繰り返します
お母さんがはらはらすることばかりやってくれるのが、このころの子どもです。
見ていると、今にもケガをしそうで「やめなさい」と言いたいところですが
できるかぎりやらせてほしいと思います。

 子どもは思った通りにできなくても
繰り返しやることにより体の動かし方、手足の使い方を訓練しているのです。
それができると達成感を覚え
さらにむずかしいことをやってみようとする意欲が湧いてくるのです。
この満足感と、さらに困難なことに挑戦しようとする意欲が
子どもを成長させるのです。

 このころから子どもの世界は急速に広がり始めます
見るもの聞くもの触るものすべてが新しい刺激となって、
子どもの行動を誘います。
このときの子どもの行動を大人の考えで制限してしまうと
頭にふとわいた衝動を自分で抑える力がつきにくいし
また臆病になったり、消極的な子になったりして、
自分に自信の持てない子になってしまいます
他人に迷惑をかけたり危険だったりすることでなければ
やりたがることをやらせ、自分でやり遂げさせるように、
大人は気長に、忍耐強く積極的な気持ちで見守ってほしいのです。

 ただ、このころの子どもには、
まだどんなことが他人の迷惑になっているかを判断したり
周囲の危険物にまで十分注意を配るということができません

 二段ベッドの上から飛び降りることに興味を持った子は、
下に落ちている物など眼中にないのです。
でんぐり返しを覚えた子は、
自分の転がっていく先に何があろうがおかまいなしです。

 このときに、テーブルなどにぶつかって、
少々痛い思いをするぐらいのことは経験となって、
次には″転がっていく先の安全を確かめる″という学習になるわけですが、
それも度が過ぎて大きなケガをしてしまってはたいへんですから、
子どもの行動を見守りながら
この機会に″安全を確かめる″ことも徐々に教えてほしいと思います。
それも「安全を確かめてからにしなさいよ」といった、
言葉だけのしつけは効きめがありません。
「飛び降りるときは、下に何もないかよく見てね
ほら積み木があるでしょ。ミニカーもあるじゃない。
この上に落ちたら足が痛いのよ。ケガをすることだってあるのよ。
片付けてからね」と、お母さんも子どもといっしょに危険な物をとり除き
安全を確かめる行動をすれば、子どもはより早く学習できるでしょう。

 三歳児は、自分が今やっていることは許されることなのかということは
母親の態度で判断しています
やってもよいことは笑顔
いけないことは賛成でないという態度を示せばいいのです。
三歳児の場合、
福沢諭吉の「子どもを教育するには言葉によるべからず、目によらしむべし」
の趣旨を重んじたいと思います。
そういうことを何度も繰り返しているうちに
子ども自身で周囲にも気配りができるようになります

     *********
 今日のお話は、三歳児の行動特徴とそれに対するお母さんの関わり方についてのお話です。三歳児の元気で活発に動きまわる様子が目に浮かぶようです。40数年前、我が家の子どもたちが二段ベッドならぬ押し入れの上の段から飛び降りることに夢中になっていた風景を思い出します。取り分け、従兄妹の子どもたちが泊りで遊びに来た時などは、それは大変な騒ぎでした。同居していた祖母は、ケガをしないかと気になって「あぶない。気をつけて」と声の掛けどおしでした。しかし「やめなさい」とは言いませんでした。今考えると、よく我慢してみていたものだと思い返します。内藤先生のご指摘に留意して、「気長に、忍耐強く積極的な気持ちで見守って」あげたいものですね。

関連記事
コメント
非公開コメント

トラックバック

https://weareok.blog.fc2.com/tb.php/731-1c470b90