「語りかけ」育児 5 - かわいがり子育て

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「語りかけ」育児 5

 0か月から満3か月まで 1日30分間 語りかけ育児 (続)
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◆ 赤ちゃんに語りかけましよう
 生まれたその日から、赤ちゃんに語りかけましょう。かけられたことばの量と、こどものことばの発達とは深く関係しています。早く始めるにこしたことはありません。理解できなくても、あなたの気持ちは声によってはっきり赤ちゃんに伝わります。それを通じてふたりの絆がはぐくまれて、一生を通じて心の健康にとても大切な役割を果たします。
 赤ちゃんをなだめるのにも、声はとても効果的です。声によって、お母さんはいつでもあなたに答えてあげるわよ、と伝えることができます。赤ちゃんが一個のかけがえのない人間である、ということも、声をかけることで知らせることができるのです。
 この時期には何を話しても全然かまいません。いま起こっていること、たとえば「遊んでるのね。クマちゃんを見ているの?」など、何でも語りかけましょう。
 私自身は生後3日めの娘を産院から家へ連れて帰る道すがら、あらゆる道路標識についてしゃべっていたのをはっきり覚えています。「こども部屋の壁紙、緑色で動物がいるでしょ。お母さんは大好きよ。気に入るといいんだけど」といったことでもいいのです。
 ◎ 赤ちゃん向きの特別な言い方で話しかけましょう。
 ◎ 短く簡単な文を使います。
 調子がとりやすいからです。「たかいたかい」とか「おひぎにだっこ」とかです。
 ◎ 声の高さは、ふだんおとなにしゃべるより高めにします。
 ◎ ゆっくりしゃべり、単語や文の間にちよっと体みをいれます。
 ◎ くり返しを多くします。
 「おててにおゆび。いっぽん、いっぽん、もういっぼん」
 あるいは「ワンちゃんのおめめ、ワンちゃんのおはな、ワンちゃんのおくち」
 ◎ 赤ちゃんとしっかり向き合います。
 そうすれば赤ちゃんにさわってみずにはいられないでしょう。
 ◎ 語呂のいい言い回しを使います。
「だ―れがかわいい?  〇〇ちゃん。そう〇〇ちゃん。〇〇ちゃんがか―わいい」
 赤ちゃんにしょっちゅう語りかけましよう

 赤ちゃんに向かうと、私たちは自然にこういう話し方をします。赤ちゃんは生まれたときからこういう話し方が大好きです。これは赤ちゃんにとっていろいろな意味で最も役立つ話し方なのです。
 リズム、声の大きさ、調子を大げさにすると、赤ちゃんはとても敏感に反応します。赤ちゃんの外耳道の大きさと形は、おとなよりも高い周波数に共鳴するので、おとなの高めの声が、ちょうどいいのです。赤ちゃんは生後1か月までに、音素を聞き分ける能力を発達させますが、それにもこの話し方が適してます。
 こういう話し方をするときにはおとながほほえんだり、動きや表情をいろいろ変えたりするので、赤ちゃんの注意をひきつけやすいという点でもすぐれています。

 赤ちゃんがまわりのようすを感じ取り、学んでいくための、意識の目覚めのレベル(覚醒水準)は注意力と深くかかわっています。赤ちゃんが退屈したり、刺激が強すぎないか確かめながら、おとなは知らず知らずのうちに頭や視線の動かし方を加減しているはずです。
 この話し方はくり返しが多いのですが、こどもの脳はくり返し経験することで、神経回路が発達していきます。
 生後すぐには、お母さんと赤ちゃんが同時に声を出していることがよくありますが、これもとてもよいことです。
 生後6週から8週になると、小さな変化が見られます。赤ちゃんとの間で「会話」が始まるのです。赤ちゃんの動きに合わせて、声を出しましょう。
 赤ちゃんのようすに合わせて話しかけましょう

 赤ちゃんがアクンと言えば、アクンと返します。赤ちゃんが首をふれば、すぐにそうしましょう。赤ちゃんがほほえんだら、にっこり笑い返します。会話の始まりです。
 かわりばんこに会話をしましよう

 少しオーバーに表情をつけたり、いろいろな調子の声で語りかけると、赤ちゃんはもっと声を出してくれます。
 赤ちゃんが音やしぐさや表情で言おうとしていることに、どんどん応えてやりましょう。たとえば赤ちゃんがむずかっているとき、お母さんは「おなかがすいたのね、ミルクあげましょ」と言いますね。こんなふうに、赤ちゃんが何かを伝えたがっているときには、それに応じてあげるのです。
 これによって赤ちゃんは、声を出すと願いがかなうことがわかり、本当にしてほしいことを伝えるようになります。

 満3か月に近くなると、赤ちゃんとの会話がどんどん楽しくなってくると思います。赤ちゃんの出す音をたくさんまねしましょう。会話をさかんにするためには、これがいちばんです。
 赤ちゃんの音をまねしましょう

 この時期には、赤ちゃんにいっぱい歌ってあげましょう。赤ちゃんは歌ってもらうのが大好きですし、歌を聞くととてもおだやかな気持ちになります。それに何より、声を聞くととても楽しいのです。このことがとても大切です。
 静かな中で聞く「聞きたい」音として、お母さんの歌声以上のものはありません。みなさんが知っている楽しめる歌ならなんでもけっこうです。同じ歌をくり返してもいいでしょう。
 用事で忙しいときは、こんなふうな語りかけ方のかわりに、いろいろなことを「実況放送」のようにしゃべってみましょう。「じゃがいもをむいているのよ。お鍋にひとつ、もうひとつ。いそがなくっちゃ。今日は早くお昼をすまさないと」というぐあいです。
 こういう種類のおしゃべりの目的は、ふたつあります。まずじかに向かい合ってなくても、声によるふれあいがあるということです。ふたつめは、赤ちゃんはリズム、調子、アクセントを含めて、ことばの全体像をとらえてゆくので、実況放送のような語りかけも赤ちゃんにとって、とても大切な情報になるということです。
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 0か月から満3か月までの章の続きです。
 赤ちゃんへの語りかけが具体的にお話されています。具体的な方法がわかりやすくお話されています。むつかしく考えることはなくて、赤ちゃんにしょっちゅう話しかけることが強調されています。赤ちゃんは「かけられたことばの量と、ことばの発達とは深く関係しています。早く始めるにこしたことはありません。理解できなくても、あなたの気持ちは声によってはっきり赤ちゃんに伝わります。それを通じてふたりの絆がはぐくまれて、一生を通じて心の健康にとても大切な役割を果たします」というお話にすべてが集約されているように思います。
 ところが、この語りかけがあまりじょうずではないお母さんが少なくないような気がしてなりません。子育て教室でお母さん方とお話していますと、どのように言葉をかけていいのかわからないというお母さんがけっこういるのです。取り分け、お子さんがして欲しいことをお母さんに伝えにくいお子さんの場合に多いようです。語りかけ育児をしっかり読み通してお母さん方にお話しできるようにしたいと思っています。
 週末です。朝夕はすっかり秋めいてきた気がします。良い週末をお過ごしください。今週もお出かけいただきありがとうございます。週明けからお出かけいただければ嬉しい限りです。お待ちしております。
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